ウーパールーパーは基本的に1つの水槽に1匹で飼うのが普通な生き物です。
これは、ウーパールーパーは肉食で共食いをしてしまう恐れがあること、1つの水槽に2匹以上いるとストレスがかかってしまうことが主な理由だと考えられています。
ですが、こういった背景がある中でも2匹以上の多頭飼いをしてはいけないということはありません。
2匹以上で飼うための条件と注意点さえ守っていれば1つの水槽で多頭飼いしても大丈夫。
ここでは、ウーパールーパーの多頭飼いの条件と方法、注意点についてまとめています。
※我が家ではブラックのウーパールーパーがリューシスティックの足を咬んで足がちぎれる事案が発生しました。その時の記録も紹介しているので、多頭飼いの参考にしてみてください。
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ウーパールーパーを多頭飼いする条件と方法
ウーパールーパーを多頭飼いする条件と方法は4つ。
- 15cm以上の大きさになっていること
- お腹を空かせないこと
- 多頭飼いに向いていない生態を一緒にしないこと
- 自分一人の居場所を作ること
この4つさえ守っていれば、2匹以上の多頭飼いを1つの水槽で行うことができます。
15㎝以上の大きさになっていること
※写真だと斜めになって15cmないように見えますが、現在20㎝弱の大きさです。
ウーパールーパーは肉食で食いしん坊な生き物です。
特に小さいころのウーパールーパーは目の前で動くものすべてを餌と認識して食いつく習性があります。
そのため、小さい生態2匹以上を同じ水槽で飼育してしまうと共食いをしてしまう可能性が出てしまうのです。
具体的にはエラや足といった細く弱い部位が目の前をちらついたときに餌と誤解して食べてしまうという感じです。
これは大きくなってからも100%なくなるということはありません。
そのため、餌とそうでないものの認識ができるくらいの15㎝ほどの大きさになるまでは同じ水槽で多頭飼いすることは控えるのがおすすめです。
我が家でも15㎝ほどの大きさになるまでは1匹につき1つの水槽で飼育していました。
お腹を空かせないこと
お腹が空いているウーパールーパーはアダルトの大きさになっても動いているものを餌と認識して食いついてしまうことがあります。
そのため、お腹を空かせてしまうとアダルトでも共食いしてしまう可能性があります。
通常、ウーパールーパーはアダルトサイズになると餌の頻度を落としても大丈夫になりますが、多頭飼いしている場合は餌の頻度を少なくしすぎると共食いをしてしまう可能性があるので要注意です。
少なくとも3日に1回。
できれば毎日餌をあげるくらいでお腹がふくれている状態を維持させてあげるようにしましょう。
※我が家では2日~3日に1度餌をあげています。うんちの出具合やお腹のへこみ具合で餌をあげるタイミングを調整しています。
多頭飼いに向いていない生態を一緒にしないこと
アルビノや金輪目、ゴールデン系のウーパールーパーは視力が弱く、他の生態の足やエラを餌と間違えることが多くあります。
そのため、これらの生態は2匹以上の多頭飼いにはあまり向いていません。
ですが、多頭飼いに向いていないというだけで多頭飼いできないというわけではありません。
我が家ではアルビノとブラック、リューシスティック(黒目のホワイト)の3匹を同じ水槽で飼育していますが他の生態に誤って食いついているところはほとんど見ません。
餌をあげている最中にブラックの子が餌の上に足を置いていたところ、誤ってかじってしまう事を見かけたときもありましたが、それ以外はほぼ問題ありません。
もともと多頭飼いが無理そうならアルビノの子だけ違う水槽で飼育することも考えていましたが、その必要がなかったのは幸いです。
視力の弱い生態を1つの水槽で多頭飼いするときは、一度同じ水槽に入れてみて経過を観察。
無理そうなら水槽を分けたり、セパレーターなどを使用してその子だけ生活する区画を区切ってあげるようにしましょう。
ココに注意
餌を上げるときはアルビノなどの視力の弱い種類に限らず、他の種類のウパどうしも離して餌を上げるようにしてください。餌に食いつくときに他のウパの足を巻き込んで食べようとしてしまう恐れがあります。
自分一人の居場所を作ること
ウーパールーパーは群れを成して生きる生き物ではありません。
大自然の中で自分の縄張りを持って生活する生き物です。
なので、2匹以上のウーパールーパーを1つの水槽で飼育するときには、他のウーパールーパーに居場所を追い出されても自分一人で過ごせる場所を作ってあげることが大切です。
例えば土管やたこつぼ、水草や流木など、他のウーパールーパーとは違う水槽内の自分の縄張りを作ってあげることが大切になるというわけです。
また、自分の居場所を作ってあげるためにも、水槽のサイズは余裕をもったある程度大きいものを選ぶようにしましょう。
ゆとりをもって生活することができないので、ウーパールーパーのストレスにもなります。
2匹以上を同じ水槽で飼うときの注意点
2匹以上のウーパールーパーを同じ水槽で飼うときの注意点は
- 水質をきれいに保つこと
- 餌が全員にいきわたること
の2点です。
水質をきれいに保つこと
ウーパールーパーの水槽は、ぱっと見水がきれいに見えてもウーパールーパーのおしっこだらけです。
そのため、2匹以上の多頭飼いとなると1匹で飼う場合よりも頻繁に水替えをしてあげる必要があることがわかりますよね。
2匹のウパちゃんが同じ水槽にいればおしっこの量も2倍。
3匹なら3倍に増えます。
必然的に水質悪化の速度が上がることになるので、水替えをして水質をきれいに保つことが求められます。
多頭飼いは水質汚染が加速するので、ちょっと気を抜くとすぐ水カビ病になっったりします。
水質をきれいに保つことは、多頭飼いで最も気を付けなければいけないことです。
餌が全員にいきわたること
ウーパールーパーの中でも、上手に餌を食べれる子とそうでない子がいます。
小さい頃は別々の水槽で育てているはずですので、餌を水槽に入れておけば勝手に食べてくれていたでしょう。
しかし、餌を独り占めできない多頭飼いの場合、餌を食べるのが上手な子の方が多く餌を食べれる状況が生まれてしまいます。
餌を食べれなかったウパちゃんはお腹が空いて共食いをしてしまう恐れが出てしまうので、餌は均等にいきわたるようしっかりと食べきるまで様子を見てあげてください。
食べれている量が少ない子がいたら、ピンセットやスポイトを使って食べるお手伝いをしてあげてくださいね。
2匹以上の多頭飼いのまとめ
ウーパールーパーはもともと広い世界でのびのびと過ごしている生き物なので、多頭飼いに向いていない生き物です。
2匹以上の多頭飼いをする時には
- 餌と餌でないものの区別がつく大きさになっていること
- お腹を空かせないこと
- 多頭飼いに向いていない生態を一緒にしないこと
- 自分一人の居場所を作ること
- 水質をきれいに保つこと
- 餌が均等にいきわたること
を忘れないようにしてくださいね。
15㎝以下のウーパールーパーは共食いをするので絶対に1つの水槽で多頭飼いすることのないようにしてください。